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孤譚

思いつきで始めるブログ。漫画や音楽、アニメ、小説などの感想や、突飛な思いつきなどを書く。プログラミングが趣味だから、そういう話もしたいところ。一度失敗したのに懲りないのはいつものことだ。

筋肉少女帯のアルバムについて思うところ

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筋肉少女帯のアルバムについて思うところ

THE SHOW MUST GO ON

 筋肉少女帯の新アルバム「THE SHOW MUST GO ON」がなんとオリコン週間ランキング第10位を達成したとのこと。タワーレコードでもかなり売れているとか。おめでとうございます。 おまけのトレーディングカードのおかげだろうか。それにしたって私のような信者やら信徒やらしか買わないだろうに。もしかして、トレーディングカードを集めるために複数枚買った人がいるのだろうか(これから毎回トレカつけようぜ)。それにしたって第10位なのは妙だと思う。 個人的には今回の快挙よりも「レティクル座妄想」が売れていたことに驚いているけれどね。

 今回はこの記念に筋肉少女帯のアルバムについての感想を書いてみようと思う。

ナゴム全曲集

 「ナゴム全曲集」には筋少のナゴム時代の楽曲が収められている。全体的に粗雑な感じはあるが、どこか味がある気がする。この中で特に好きな曲は「ララミー」、「外道節」、「猿の左手 象牙の塔」である。 「ララミー」は歌詞がひどくてどうしようもないところが良い。「SISTER STRAWBERRY」版と比べると演奏やコーラスは劣っているが、歌詞についてはメジャーでできるか怪しいところを行っているところで勝っている。「外道節」は「ドグラ・マグラ」のアレを真似したのだろう。語り部が「博士」であったり、「チャカポコチャカポコ」という歌詞があったりする点から見るに、かなり露骨だと思う。

と思っていたら、「筋肉少女帯全曲一覧」なるページに「筋少で八木節をやりたい、という事から」という記述があった。本当かどうかは分からないが、本当だとしたら私はとんだ知ったかぶりのピエロだ。まあ、「孤島の鬼」を意識しているのは知っていたけどさ。追記

仏陀L

 筋少といえばこのアルバムにも収録されている「釈迦」と「サンフランシスコ」というイメージが私にはある。この二曲ももちろん好きだが、「イタコLOVE~ブルーハート~」、「ノーマンベイツ」、「ペテン師、新月の夜に死す!」もかなり好みである。「ノーマンベイツ」は雰囲気は気に入っているけれど、歌詞の意味はよく分かっていない。「ペテン師、新月の夜に死す!」は歌詞がすごく気に入っている。

SISTER STRAWBERRY

 このアルバムで特に好きな曲といえば「キノコパワー」、「夜歩く」、「いくじなし」である。「キノコパワー」はどうしようもない状況から魔法のキノコで逃避するという素敵な歌である。オーケンは実際にそれを食べてひどい目にあったらしい(その詳細はオーケンが語る度に細部が変わっているからよく分からない)が、今はキノコに対してどう思っているのだろう。「いくじなし」は歌というよりもほとんど物語に近い。ナゴム版と合わせて聞くと更にいい感じだ。

猫のテブクロ

 「星の夜のボート」は特に好きだ。筋少で最も世間によく知られているのは「日本印度化計画」だが、メンバーの音楽的な方向性の違いから、曲調は驚くほどに多様である。「日本印度化計画」しか知らないのはもったいないことであるよ。

サーカス団パノラマ島へ帰る

 実は筋少の中では2番目か3番目に買ったアルバムである。最初に買ったのは「大公式」である。近くの店に何故か紙ジャケット版のこのアルバムが売ってあったのだ。筋少ではこれと「大公式」と「蔦からまるQの惑星」しか売っていなかった。これが3番目だとしたら、2番目に買ったのは「蔦Q」の方だろう。

 特に好きなのは「詩人オウムの世界」と「電波Boogie」。「詩人オウムの世界」のようなガチなものもいいけれど、「電波Boogie」のように楽しげに無茶苦茶な詩を歌うのもいいものだ。

月光蟲

 このアルバムはかなり好きだ。「夜歩くプラネタリウム人間」と「少女王国の崩壊」以外は全部好きだ。「風車男ルリヲ」、「少年、グリグリメガネを拾う」、「デコイとクレーター」、「サボテンとバントライン」、「僕の宗教へようこそ」、「悲しきダメ人間」……。どれも良い。「イワンのばか」は演奏も歌詞もすばらしい。イワンの駄目なところがいい。「少女の王国」もかなり良いと思う。

断罪!断罪!また断罪!!

 曲の数は少ないが、全曲どれも私の好みだ。「何処へでも行ける切手」は新世紀エヴァンゲリオンの登場人物・綾波レイの造形のヒントになったというのは有名な話である。これはオーケンの与太話ではなく、デザインした本人が語っているから間違いない。ちなみに、私自身はエヴァについてはどうでもいいと思っている。そういえば、小説ではLSDか何かだったな。

筋少の大車輪

 「パンクでポン」は嫌いじゃない。

エリーゼのために

 「人生は大車輪」は知らないうちに、特に捨て鉢な気分のときによく口ずさんでいる。最近はよくどうにもならない気分になる。他の曲も好きだけれど、ここで並べるほどではない。

UFOと恋人

 特に好きな曲は「くるくる少女」、「きらめき」、「君よ!俺で変われ!」である。「くるくる少女」は曲もすごいし、妄想を扱った歌詞もすばらしい。「君よ!俺で変われ!」はサビがすごく好きだ。

筋少の大水銀

筋少の大水銀

 「ゴーゴー蟲娘」がものすごく好きでならない。私は多分、卑屈な感情の歌が好きなのだ。「D坂」だったり「鏡地獄」だったり「蟲」だったりと江戸川乱歩のパロディ(それともオマージュ?)も多い。筋少版「氷の世界」もいいものだ。それと、「暴いておやりよ ドルバッキー」よりも「遺言動物ドルバッキー」の方が好きな気がする。

レティクル座妄想

 私はこのアルバムの装丁・デザインから楽曲まで全てが好きだ。「レティクル座行超特急」は自殺者の妄想の歌であるが、飛び降り自殺者が死の間際の妄想の果てで現実の地面に突き落とされるという展開がすごく好きだ。「蜘蛛の糸」は私の中学・高校生時代の態度のままだったよ……。これがどうしてベネッセのCMになっていたのか。まるで大丈夫じゃないよ。「ハッピーアイスクリーム」はちょっとおかしな歌詞で、それでいて猟奇的なのがすばらしい。もしかしたら、筋少で最も好きな曲かもしれない。「さらば桃子」と「レティクル座の花園」は救いがなくていい。ジグジグと言っていた小説とは真逆の展開だけれど。「パリ・恋の都」は妄想のパリ旅行というのが痛ましくていい。最後が「飼い犬が手を噛むので」というのもまたいいなあ。

 このアルバムのテーマは「妄想」であり、意図的に狂気的な曲を揃えている。メンバーが本当におかしくなっていたわけではない。実際、オーケンが本当に精神的にまずかったときの「I STAND HERE FOR YOU」は新興宗教のような雰囲気があって、こちらは別の意味で怖かった。

ステーシーの美術

 「銀輪部隊」のようなひねくれた人間賛歌のような曲は聞けば聞くほど好きになっていく気がする。 「再殺部隊」と「リテイク」は少女がゾンビになる世界の話である。小説版「ステーシー」も個人的にはかなり好きだが、女性は読んだらどう思うのだろう。主軸がどうとかこうとか言われても納得がいかないだろうな。「子犬にしてあげる」もかなり好きである。あの気持ち悪いところが。「鉄道少年の憩」はふざけた歌詞であるが、そのふざけた歌詞が私はたまらなく好きである。

キラキラと輝くもの

 「キラキラと輝くもの」は小説だと少女の悲しい妄想の産物だった。特に好きな曲は「機械」、「サーチライト」、「僕の歌を総て君にやる」、「お散歩モコちゃん」、「冬の風鈴」である。「機械」は谷山浩子さんとともにライブで歌ったものがすごく評判がよかったらしい。聞いてみたかった。私は谷山浩子さんのファンでもあるからね。「サーチライト」はオーケンの本懐なのだろうか。私もタイトロープから落ちそうです。「お散歩モコちゃん」のちょっとアレな語りが好きでならない。

BEST&CULT

 「リルカの葬列」がかなりの好みである。シングルを手に入れるよりは、このアルバムを探してくる方が楽である。

最後の聖戦

 これで本当に「最後」にならなくてよかったね。「トキハナツ」、「境目のない世界」、「221B戦記」、「青ヒゲ兄弟の店」、「ペテン」が特に好きだ。「カーネーション・リインカーネーション」は聞きすぎて飽きた。「ペテン」はものすごく気に入っている。「THE SHOW MUST GO ON」のDVDに入っていて良かった。

SAN FRANCISCO

 「サンフランシスコ10イヤーズ・アフター」はかなり手の込んだ曲である。「筋肉少女帯自伝」で作曲した橘高さんが思い入れのある曲だと語っていたのが印象的だ。私もすごく気に入っている。「人間のバラード」は「電車トーマソ 」版の方がいいと思う。

新人

 カバーは「ロッキン・ホース・バレリーナ」である。あれはやたらと爽やかな小説だった。特に好きな曲は「トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く」、「抜け忍」、「Guru 最終形」である。「イワンのばか」も良かった。「抜け忍」はスルメ曲という奴だと思う。「Guru」は語りが無くなってしまったなあ。「トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く」のような激しい曲に私は弱い。ちなみにこのアルバムと「シーズン2」は音質が悪いためにファンからの評価があまりよくない。私の家には上等な音楽機器が無かったため、あまり影響が無かった(涙)

 「大公式」は省略する。

シーズン2

 「心の折れたエンジェル」、「ドナドナ」、「踊る赤ちゃん人間」、「ロシアンルーレット・マイライフ」、「ツアーファイナル」が特に好きだ。「ノーマン・ベイツ」も良かった。再結成とはいいものだね。「踊る赤ちゃん人間」はもともとアニメの主題歌だったらしいが、そのアニメを見たことがないからよく分からない。「ゴッドアングルPart1」はない。「パーマのブルース」にはあったのにな。「神様のシーズン2」の歌なのだから無くて当然か。どうでもいい話だが、私は本来の意味の「ドナドナ」を一度も聞いたことがない。

蔦からまるQの惑星

 筋少の中では異質な雰囲気であるこのアルバム。特に好きな曲は「ワインライダー フォーエバー」、「爆殺少女人形舞一号」、「捨て曲のマリア」、「ア デイ イン ザ ライフ」である。やたらとこのアルバムを嫌うファンが多い印象がある。私も大好きではないが、嫌いではない。

4半世紀

 お金は無かったけれど、結局買ってしまった。セルフカバーはどれもすばらしく、再結成っていいものだなと思う。「パノラマ島へ帰る」が大きく変わったのに驚いたが、これはこれで良い。「中2病の神ドロシー」は私はすごく好きだけれど、筋少なんて本当は無かったのだ、妄想なのだよと言っているようにも聞こえるとんでもない曲である。オーケンらしいということにしておこう。「妖精対弓道部」も良い曲だと思う。小説も読んだことがある。私はあの小説を結構良いと思っているが、女の子が読んだらどう思うのだろう。

 「THE SHOW MUST GO ON」については別の記事にまとめている。



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伝説のロック(?)バンド「たま」の楽曲を聞くならばとりあえずこの1枚を。

筋肉少女帯入門に最適のベスト盤。

筋肉少女帯の最高傑作。「狂気」をテーマにした楽曲を集めたアルバム。「蜘蛛の糸」と「ハッピーアイスクリーム」が特に好き。

谷山浩子入門に最適のベスト盤。暖かく優しい白の楽曲と、奇妙な味の黒の楽曲の両方を楽しめる。

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