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孤島の奇譚

思いつきで始めるブログ。漫画や音楽、アニメ、小説などの感想や、突飛な思いつきなどを書く。プログラミングが趣味だから、そういう話もしたいところ。一度失敗したのに懲りないのはいつものことだ。移動しました→http://isolated-hyakunin-isshu.blogspot.jp/

「がっこうぐらし!」第7巻感想

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「がっこうぐらし!」第7巻感想

はじめに

 『「がっこうぐらし!」第6巻感想』で第6巻の感想を書いた。続いて第7巻の感想を。第7巻の表紙には裏表で合計4名の新しい登場人物が学園生活部の一行と一緒にいる様子が描かれている。さすがに今回は実在の人物だろうな……。そのうちの一人は私が未だに読んだことがない第45話の表紙を飾る人物のようだ。

第45話を宣伝するツイート

ついにくるみの身体には異変が……」って何が起こったんだよ、おい(絶望)

 以下、ネタバレ注意。


第37話「にゅうがく」

 りーさんの方へ飛んできた矢を辛うじてシャベルで弾き返すことに成功するくるみ。くるみの身体能力の凄まじさよ。しかし、ボウガンの持ち主は再び矢を装填していた。その人物は学園生活部の面々が「かれら」ではないと分かったうえで再び攻撃を加えようとしていたわけだが、その理由は「あいつらじゃなくても なりかけかもしれないだろっ」とのことだった。怪我をしているくるみに対する言葉だが、実際のところその言葉は的を射ていた。

 ゆきの「いじめ かっこわるい」という一言でとりあえず場の空気は静まり、一行は一旦大学を出ることに。ゆきの提案で、危ないからということでるーちゃんを同行させず、ゆきとりーさんが留守番をして、みーくんとくるみの二人で大学に行ってみることになった。りーさんも渋々ながら同意した (この場面はゆきがりーさんを手玉にとっている!) 。しかし、大学に行った二人は二人のフルフェイスヘルメットの人物に追われて逃げ帰ってきた。キャンピングカーを走らせて逃げ出すと追ってきた連中は車で追跡してきた。成り行きでりーさんが慣れない運転をする中、ゆきが何か物音を聞く。みーくんがカーラジオが音源と気がつき、くるみが音量を上げると、裏門へ案内する声が流れてきた。頼る術もなく、一行が裏門へ車を走らせると、そこには表紙にいた4人のうちの3人の人物が裏門を開けて待っていた。裏門を閉じると、追ってきた車は去っていった。

 待っていた3人は襲いかかってきた「武闘派」とは別グループの生き残りの集団だった。そのうちの一人の眼鏡の少女がりーさんに手を差し出す。りーさんが握手をすると、その握り合った手の上にゆきが手を乗せ、残り3人も同調。学園生活部の珍妙なノリに眼鏡の少女は戸惑うのだった。 (大学生を「少女」と表現するのはおかしいかもしれないが、私には少女に見えるから少女ということにしよう)

第38話「かんげい」

 歓迎された一行が案内されたのは眼鏡ボクっ娘少女・トーコの部屋だった。彼女たちは「サークル」。トーコはゲームと映画の揃った部屋の中で、高校と同様の生活設備があることを自信満々に語る。くるみはトーコにつられてうっかりSplatoonめいたテレビゲームで遊び始めてしまう (くるみは遠足回でゲームで遊ぶこともあるというような発言をしていたが、スポーツ少女がゲーム好きというのもなかなか意外なものだ(偏見)) 。自堕落に満ちた部屋の中では自己紹介もしづらいと部屋を替え、彼女たちは「サークル」の話を始めた。

 「サークル」のメンバーは代表のトーコ、アキ、ヒカ。「楽しいこと」をする集団で、企画への参加については「うちはゆるいから強制とかないよ」とのことである。まさに大学のサークルのノリである。 対する「武闘派」は大学が荒れたときに規律重視で行動を始めた集団で、戦える人間を優遇し、「かれら」と化す可能性のある人間への対抗策として少しの怪我も許さない。「サークル」は「武闘派」に離反し、そのために放置されて食料も与えられずにいたが、ヒカが非常用電源と食料庫を見つけたおかげで助かったのだという。大学には色々な人がいる、ということでサークルと武闘派は離間したままでいるということである (それにしても、真っ黒なシルエットという武闘派の描写は、完全に悪の組織のような扱いである) 。

 学園生活部のメンバーも部屋を与えられ、それぞれ専用の個室で床についた。しかし、彼女たちはキャンピングカーの狭い寝室を恋しく思い、結局ゆきの部屋に集まって就寝することに。一方でサークルはトーコの部屋に集まって酒とつまみを手にだべっていた。学園生活部の苦労の様を知り、先輩らしく振る舞うために明日から頑張ることを決意するのであった。


 太陽光電池、非常用電源、温水設備、食料庫と、高校と同じようなやけに整った設備が大学にも存在した。緊急避難マニュアルにも大学についての情報が載っていたくらいだから、この場所にも「かれら」の出現に備えた設備があるということだろう。

第39話「ほん」

 りーさんは鼻歌を口ずさみながらある空室を改装していた。それは学園生活部の教室だった (地味にこの場面でるーちゃんが口をきいている) 。うっかりりーさんに捕まったゆきとくるみは授業を受けることになる (ちなみにるーちゃんは「ながいヒゲのくまさん」という絵本を読んでいた。ヒゲにくま……) 。ゆきは大学の勉強とは言われるままにするものではないと主張し、くるみはゆきに便乗して大学生らしく「自主性」という言葉を使って勉強から逃れようとするが、その言葉を逆手にとられて何を勉強したいかレポートを書くという課題を出された。ゆきがみーくんにレポートに書くことについて相談すると、みーくんは将来のことについて書けばいいのではないかと助言した。ゆきは思い当たることがあったのか、みーくんにレポートの主題について耳打ちして教える。レポートを大学図書館で書くことにした二人は、アキから図書館のヌシに気をつけるように言われる。

 図書館を探索する二人に忍び寄る影。その正体は図書館のヌシことリセだった。リセは本が好きすぎる余りに図書館で暮らしているという少し変わった人物で、読んでも読んでも無限に新しい本が生まれる時代が過ぎ去ったことは本好きにとっては幸福であると二人に語る。二人はリセの奇妙な振る舞いについていけず、やや呆然としながらも目的の本のありかを教えてもらう。

 ゆきはりーさんにリセについての話をする。リセの言葉について、ゆきは好きな漫画を例に挙げ、りーさんとともに新しい本がないと寂しいと語る。一方、みーくんはリセに卒業アルバムのコピーを渡し、新しい本があった方がいいという話をする。リセは卒業アルバムの続きを読みたいと言って賛同し (卒業アルバムの続きは学園生活部の未来ですね) 、そのためには人口を増やさなければならないと答えるが、みーくんは「そのための本ですよね」という言葉を返した。みーくんが非礼を詫びて立ち去った後、リセはみーくんの言葉をぽつりと呟くのだった。


 ゆきがみーくんに語った将来の話は、読者には伝わらずに終わっている。その話を聞いたみーくんの表情を察するに、結構真面目な話なのではないかと思う。多分伏線だと思うんですけど(凡推理) 教育学の本を読んでいたようだから、めぐねえのように先生になりたい……とか?

第40話「それぞれ」

 サークルと学園生活部はある活動を始めていた。新たに設立された「トーコゼミ」で、彼女たちが開いたのは「第1回 もう自堕落やあらへんで あいつらの正体を探ろう会議」である。学園生活部が高校で手に入れた緊急避難マニュアルを種に話し合いをしようということだ。「あいつら」については分からないことも多い。議論はふんわりとしたものであったが、その鍵となるのはランダルであるという結論にまとまり、ランダルを目指すこととなった。

 その後、くるみはトーコの部屋に行き、ゲームで遊びながら話をした。そのときに聞いたのは、その日、サークルは武闘派と話し合いをしたということだった。武闘派はサークルを呼び出し、学園生活部の参入によって得たものの独占を抗議してきたのだ。もともと新しい発見物は分かち合う約束であり、トーコは面白い情報が手に入ったら伝えることを約束した。トーコはくるみに武闘派に移っても構わないと話した。その理由は、武闘派は身体検査を厳密に行うため、向こうの方が安全だろうからということだった。くるみは身体検査に確実に引っかかることをトーコは知らなかったのだろう。 サークルは「かれら」の脅威を恐れつつもそれなりに楽しく過ごしているようだ。くるみはサークルに残るという返事をした。

 くるみとトーコがゲームに興じる一方で、りーさんはるーちゃんと廊下を歩いていた。そのとき、るーちゃんが初めて「ゆうり」という名を呼んだのである。りーさんにとっては、幼児が初めて「ママ」と喋ったのを聞いたときの母親のような感激を味わったことだろう。るーちゃんを抱きしめ、「りーねー」と呼ぶように言うと、るーちゃんは「うんっ りーねー!」と元気に返事をするのであった。朗らかな笑み。まさに感動の瞬間である。

 子供が徐々に元気になっていくというのは喜ばしいことである。ただ問題はるーちゃんの実在性が疑問視されていることだ。るーちゃんが元気になっていくということは、りーさんにとってるーちゃんの存在感はより増していっているということだろう。何かが悪化していることを想像せずにはいられない。

第41話「うんどう」

 大学の外、ライダースーツに身を包み、ヘルメットで顔を隠し、ピックを多数装備した女性が、次々と鮮やかに「かれら」を葬っていく。その正体は、前の話し合いでサークルのメンバーとも言葉を交わしたシノウだった。彼女は大学に戻って身体検査を受けた後に、ボウガンの青年・れん君と出会う。れん君は自分が代わると提案するが、シノウは自分の方が上手いからと拒絶した。シノウは絶対に負けないとれん君に語るのであった。

 グラウンドに遊びに行くため、学園生活部はトーコから安全な場所についての説明を受ける。大学内の危険な箇所は2箇所ある。一つは理学棟で、もう一つはトーコが言葉を濁しつつ「お墓」と説明した場所である。るーちゃんを肩車して遊ぶゆきを眺めつつ、くるみとりーさんはるーちゃんについての話をする。りーさんはるーちゃんが元気になったことを喜ぶが、みーくんは相変わらずつれない反応をとる。りーさんは元気になったるーちゃんがいつの間にかいなくなるようなことがあったら怖いと語るが、みーくんはりーさんがいなくなったときこそ怖かったと語る。りーさんはみーくんに二度とるーちゃんを助けに行ったときのような無茶はしないと約束する。りーさんは不意に体を鍛えることを宣言する。それはるーちゃんがどこかに行ってしまったときのことを考えてのことだった。みーくんは走って逃げられるように体力をつけることを勧める。りーさんは「頑張るわ!」と行って走り去って行った。

 りーさんがいなくなった後、みーくんは近づいてはならない2箇所へ単独で赴いた。最初に向かったのは「お墓」。その場所は完全に封鎖されており、シノウが高階から花を投げ入れた。その場所からは「かれら」のうめき声が漏れていた。みーくんは手を合わせて黙祷する。次に理学棟へ行ってみる。そこは封鎖されているだけで、内部の掃除が行われていないはずの場所である。ちょっかいを出さずに立ち去ろうとすると、インターフォンから「動かないで!」という声がした。インターフォンの声の主である白衣の女性の側には拘束された「かれら」の姿があった。


……何かが悪化しているのではないかと語った手前から前言を反すようなことを言うが、るーちゃんの存在はりーさんにとってはプラスの面もあるようだ。りーさんが明らかに元気で活動的になっているのである。ゆきが元気になったように、一度、精神的な限界を迎えたりーさんが元気になるにはるーちゃんとの触れ合いが重要かもしれない。るーちゃんが独り立ちすることがあれば、むしろりーさんは回復したと言えるかもしれない。るーちゃんが喋るようになったのはむしろ良い兆しだろうか。

第42話「きれつ」

 武闘派は絶望的な状況の中、新たに活路を切り開くため、「外の世界」からやって来た学園生活部の「4人」から情報を得ることを決めた (るーちゃん……) 。「穏健派」=「サークル」の好きなままというわけにはいかない。それにしても、この漫画は男キャラが女っぽく描かれているような気がするな。まあ、萌え漫画だしな。

 他方で、穏健派、もといサークルも「外の世界」に着目していた。サークルは長い間大学に引きこもっていたが、学園生活部の存在により外の世界にも他に生存者がいることに希望を見出した。そこでサークル合宿を考えていたのである。

 そんな中、みーくんは理学棟のインターフォンの声の話を思い出していた。彼女は武闘派に隠れて密かに「かれら」を研究していたのである。研究から発見があったとみーくんに語るが……。

 場面は戻ってサークル合宿の会議。ランダルを目指して準備をすることに決めたが、全員で合宿をするか否かという話になった。大学の拠点を維持する人員も必要である。りーさんはるーちゃんの存在から合宿の欠席を申し出た。るーちゃんについて話すりーさんに対し、サークルのメンバーは無言で視線を向ける。会議の後、りーさんは体力をつけるためにランニングを行い、その後はシャワーを浴びていた。みーくんはサークルの面々は「かれら」とあまり戦ったことがないことを考慮して合宿の参加を決めたと語るも、りーさんはあくまで参加しないと言う。みーくんはくるみに学園生活部の離散を嘆く発言をするが、くるみは出会いがあれば別れもあると突き放したようなことを言う。みーくんは少々反発するが、時間が経てば気分を変えるかもしれないとくるみは言う。みーくんは皆で大学でずっと暮らしていればいいのかもしれないと呟く。

 そんな中、みーくんは理学棟のインターフォンの声の話を思い出していた。彼女が放送を調べて分かったこと、それは「外の世界」は存在しない、つまりは全世界で国家に準ずる組織が壊滅したという推測だった。大規模な放送が一切観測されなかったのである。そんな話を知らされて、みーくんは物思いに更けるのであった。

 武闘派陣営にも同じく夜は訪れる。シノウはれん君の部屋を訪れた。れん君は眠っているようだ。シノウとれん君は良好な関係にあるようだ。シノウはお腹に手を当てて夜空を見上げる。一方で、れん君の寝息は荒いものに変わっていた。喘息の発作のような呼吸音を発するれん君の右手は血管が浮き出ていた。負傷に気を遣っていたはずの武闘派にも危険が迫っていたのである。


 今回は「きれつ」という題名の通りの展開であった。サークルは大学の中に閉じこもっていた。大学の生存者は比較的早くに食料庫などを発見していた。武闘派はまだ活動的ではあったが、サークルは不安から大学から出ようとはしなかったようだ。学園生活部よりも先輩であるとはいえ、サークルの面々については「かれら」を相手にすると学園生活部よりも劣るかもしれない。学園生活部も食料庫の存在を知っていたら、ショッピングモールに行ってみーくんを助けるということが無かったかもしれない。 サークルは学園生活部の出現によって外の世界への関心が高まったようだが、りーさんはるーちゃんの存在から学園生活部の他の面々との間に「亀裂」が生じてしまっているようだ。そんな状況に困惑するみーくんも、理学棟の人物からの情報を一人で抱えてしまっている。ある意味ではみーくんも「亀裂」を作っている人物の一人である。 大学に来て最初は一つの部屋に集まって眠るような仲だったが、学園生活部の団結にも変化が起きているようだ。 武闘派の方も感染者の出現という意味で「亀裂」が生じようとしている。第7巻は怪しい前兆を多数残すこの回で終了となる。

サークルノート

 恒例のおまけはサークルのメンバーの日々の記録である。他愛のない記録とはいえ謎も残されている。詩的というか何というかなことを書き込む墨子もとい澄子もといスミ故もといスミ狐もとい角子もといス観コもといスミコという人物が気になるところだ。登場前に既に死亡していたら困るが、一体何者なのだろうか。一瞬リセの変名かと思ったが別人らしい。

おわりに

 第6巻の怒涛の展開と比べれば、比較的に平穏だった第7巻。最後の最後に爆弾が落とされたが、今回の巻は嵐の前の静けさといったところだった。登場人物が一気に増えたため、その紹介のためにあまり話が進まなかったのだろう。るーちゃん関連で変化が生じたりーさんと、行動派のみーくんの描写は目立ったが、容態が落ち着いたゆきと、戦闘のない戦闘要員のくるみはあまり目立たなかった気がする。 おそらくこの巻でも伏線がばらまかれていることだから、伏線回収と絶望顔に期待しながら次巻を待つことにする。

 それにしても、第45話までサークル合宿に行っていないということは、色々何かがその間に起こったのだろう。その何かというものは第42話の結末部のれん君に関係する話だろうが……。「なりかけかもしれな」かったのは一体どちらだったのか。ボウガンで矢をばらまくと同時に読者に嫌悪感までもばらまいたれん君が早くも退場してしまう気配を見せている。シノウを気遣う態度で少し好感を覚えていたのだが、シノウに気をやるのもそれなりに理由があるような描写があった。ゾンビものではアベックの寿命は短いと聞くが、そういう話なのだろうか。とりあえず第8巻を待つとしよう。そうしよう。

追伸:アニメについて

 そういえば、アニメ第1期の結末でトーコらしき人物が登場していた。原作ではトーコは大学に籠って外に出ようとしなかったはずだが、アニメ版の世界では平気で出歩いているようだ。アニメに第2期があれば、サークルの状況も原作とは異なっているのではなかろうか。第2期があれば、ゆきが帽子を被っておらず、グーマちゃんも高校においてけぼりだから原作と違う要素が強くなっているかもしれない。りーさんが狂乱してゆきをるーちゃんだと思い込む展開があったりするかもしれないが。よくよく考えたら、アニメのりーさんもめぐねえの幻めいたものを見た描写がないこともない。単なる感動の演出のような気がするけれど。



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