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孤譚

思いつきで始めるブログ。漫画や音楽、アニメ、小説などの感想や、突飛な思いつきなどを書く。プログラミングが趣味だから、そういう話もしたいところ。一度失敗したのに懲りないのはいつものことだ。

あのヒトは夏コミ焼け~C86感想~

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あのヒトは夏コミ焼け~C86感想~

C86購入物1
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C86購入物6

 先日開催された「コミックマーケット86」(略称・C86)に参加した。私にとっては初のコミケである。無論、一般参加だ。サークル参加できるほどの技量も知識も何もない。友人も付き合いも何もなかったため、たった一人での参加である。孤独も悪いものではない。柵がなければ、余計なことに気を遣う必要がなくなるのだ。もちろん、自分自身で行動を決めることは、自分次第で大失敗すれば、誰も自分を助けてはくれないことでもあるが。


 まずは、C86での私の体験について話そう。

 1日目は12時頃に会場に到着した。私にとっては2・3日目が本番だった。1日目に会場に行ったのは会場の地理の把握のためだった。一応、興味のあるものも無くはなかったが、全て売り切れていた。結局、何も買わずに帰った。無為に時間を費やしたような気もするが、そのときの経験が2・3日目で役に立ったと思い込むことにする。

 1日目の目玉の一つは「艦これ」だろう。ただ、私はそのゲームを遊んではいなかったため、うがつまつき氏の席の様子をちらりと見るだけのことしかしていない。 そのゲームを遊ばない理由は、歴史上の人物や事物を擬人化するということがあまり好きではなかったからだ。そもそも、あのような時間のかかるゲームをする余裕がないというのもある。 あくまでも個人的な考えであるため、あまり突かないでいただきたい。

 ちなみに、買いたかったものの一つに「人は死んだら電柱になる」があった。「人は死んだら電柱になる」というお題に沿った作品を集めたアンソロジーである。 某氏のつぶやきで存在を知り、探しに行ったはいいものの、どの日の委託先でも売り切れだった。 もともと発行数も少なかったようだが、もしかしたら、有名な作家の作品がそのアンソロジーに含まれていたのかもしれない。 購入できなかったのは残念だが、仕方がない。某所で少数部だけ委託販売をしているという話を聞いたが、もういいやという気分である。

 2・3日目ではどちらも5時起床、7時過ぎに東の方の待機列に到着した (と思う) 。始発を利用するのはさすがに諦めた。体を壊しては元も子もない。今回は比較的に穏やかな天気だったため、開場まで待機するのにそれほど苦痛を感じなかった。昨年の夏コミは天候が悪く、まさに地獄のような有様だったらしい。3日目は雨の心配があり、実際に怪しげな天気ではあったが、大事には至らなかった。初参加で地獄を見ずに済んだのは幸運だった。ちなみに、待機列を見た印象であるが、2日目の方が女性が多く、3日目の方が全体的な人数が多かったように思われる。高校生らしき人もちらほらといた。女性参加者は男性参加者に比べて服装に気を遣っている人が多いように思われた。

 次に、買ったものの話をする。壁サークルは諦めたため、割と欲しいものは買えた。2日目のお目当ては東方Projectと創作 (少女) である。3日目は創作 (少年・男性用) と評論・情報を中心に回った。オリジナル雑貨や企業ブース、同人ソフトも見て回ったが、何も買わなかった。

 まずは東方Projectの話から始める。某掲示板では数人がC86で手に入れたものを報告していた。私は彼らよりも購入量は少なかった。 初参加で勝手が分からなかったためでもあるが、私の趣味がニッチだったからでもある。購入したものは次のとおり。ちなみに東方以外に二次創作ものはある一つを除いて買っていない。

 他にも3部ほど買ったものがあるが、ここでは報告できない。理由は察してほしい。

 まずはゾウノセ氏の新刊の話を。「ムガムビル」はゾウノセ氏の最初の総集編である。人気のゾウノセ氏のことだ、割と混んでいるのではと思いつつ、席に来てみたところ、意外なくらいにあっさりと買えた。タイミングが良かったのだろうか? 内容について言うと、「VINTAGE」にはなかなか驚かされた。他も面白かったと思う。個人的には「餓虎」のような話が最も好みだ。命蓮寺勢の設定がところどころ怪しくなっているが。 実は委託販売もしているため、会場で買う必要性は皆無なのだが……、まあいいや。うん。

 ゾウノセ氏の作品について、知っている限りのこと(今回の総集編と「かみやすみ」)を言えば、全体的にシリアスもので、割ととんでもないことが起こることもあるけれど、名前のあるキャラの死人は出ないという感じである。「東方でシリアスとか馬鹿じゃねえのwww」と思っている方でも安心して読める。 余談だが、ゲーム以外では多少ひどいことが起こらないと物語を作るのは難しいと個人的には思う。そういう物語性が不要なゲームでは深いことを考える必要はないが、実際のところ、長編のギャグや日常もので面白いものを作るのは至難の業だ。私がギャグや日常ものを避けているのはそういう理由もある。誤解を避けるために一応言うが、シリアスものが簡単だと言いたいのではない。ゾウノセ氏のようなまとまった作品を作るのは並大抵のことではないと思う。

 次は粒状斑氏の話。「幻想少女大戦」なる二次創作ゲームのグラフィックにも関わっている人物だが、私にとっては「月刊ナイトバグ」で活躍していた人物の一人という印象である。要するに、リグルが好きな人だ。 「蟲之小箱」はリグルが中心のほんわりとした短編集である(リグルが出ない話もあるが)。実は書き下ろし以外はpixivやニコニコ静画で読める。 ちなみに私の一押しは「触角クライシス!!」と「中洲」(リグルはチョイ役だが)。どちらもこの本でなくても読めるけれど。 「八束脛謳」はリグルとヤマメ中心のシリアスもの。様子がおかしくなったヤマメを止めるためにリグルが大活躍する話だ。リグルが馬鹿という設定なんてなかったんや、という感じだった。リグルとヤマメの関係性について、公式では一切語られてはいないものの、リグルが好きな方なら無視することなんてできない。そんな漫画である。 (蟲だけにね。いやこの駄洒落は原作通りでしてね……グワーッ!) 余談だが、ここで紹介できない購入品の一つは粒状斑氏の新刊である。こういうのは慣れていないし、読んだのが「八束脛謳」の後だったものだから、色々と衝撃的だったぜ……。ちなみに、最近商業デビューしたエログロギャグ女装ショタもボーイッシュ少女もいける漫画家(の過去の同人誌)に影響を受けたそうで、ヤマメさんにくふふ笑いを実装している(アイエエエエ!うがつまつき=サン!?うがつまつき=サンナンデ!?)。

 お次は創作 (少女) 。買った同人誌は多くないが、ポストカードはいくつか買った。予算が少なかったのもあって、興味はあるが本を買うのは怖いというサークルではポストカードを購入したのだ。買った本は次のとおり。

 ゆがた氏のサークルを訪れたのはサークルカットの「虫擬人化」という言葉に惹かれたからだった。レトロな雰囲気も素敵である。 「野々山女學院高等部 蟲組 漫画」はホラーの成分もあるが、基本的には「良い話」といった感じである。不思議な転校生と家庭内に厄介事を抱えた少女との青春の一幕を描いた漫画である。 「野々山女學院高等部 蟲組 二限目」は蟲を擬人化したイラストをまとめたものである。他にもイラスト集はあったのだが、残念ながらこれしか買っていない。お試しのつもりだったからである。いつか残りも買ってみようと思う。

 りんこ氏は血みどろなものを擬人化したイラストを扱っているようだ。 「Murder Maiden2」と「Murder Maiden3」は 拷問器具を擬人化したイラストを集めたものである(1は置いていなかったと思う)。私は拷問に明るくなかったため、拷問具について少し調べてみたら、イラストの表すものに納得がいった。そんな感じの本である。私の一押しは「エクスター公の娘」と「ガス室」である。私はメルヘン風の毒々しいものが好きなのだ。少女と化した拷問器具というのはなかなかそそるものである。ちなみにこのサークルでは缶バッジを無料配布していた。

 余談だが、とあるサークルで本を読ませていただいたときのこと。結局何も買わなかったのだが、無料だからといって同人誌を2冊押し付けてきた。残念ながら私にとっては興味のなかったものだった。もしかしたら、そのサークルの在庫整理に付き合わされたのかもしれない。今のところ、その2冊は押入れの中で眠っている。

 3番目は創作 (少年・男性用) の話。創作 (男性用) は4冊買った。それ以上のことは言えない。単なるアレではなく、色々とあれなアレであるため、私は黙るしかない。当ブログは全年齢対象なのだ。創作 (少年) で買ったものは次のとおり。

 くろざとう氏の「Dolls」を買ったのは絵柄と内容に興味があったからである。絵本という媒体にも興味があった。6冊をまとめて買うのは私にしては思い切った買い物である。 訳あって人形の世界に迷い込んだ子供たちの物語である。内容は難解だが、絵を見ているだけでもなかなか楽しい。一応グッドエンド寄りの話だったのではなかろうか。 時系列順に並べると「Dolls→Dolls E→DollsⅡ→DollsⅢ(赤)→DollsⅢ(青)」とのこと。 ちなみに、おまけで大量のポストカードがついてきた。

 猫田博人氏の「アザラシのいる生活(新装版)」はSFの範疇に入る漫画である。 例の電柱アンソロジーに猫田博人氏が参加している関係でこの漫画の存在を知った。アザラシが人の怠惰を具現化した存在として浮遊している世界。将来に悩む少女の青春を描いた物語なのだと思う。このように奇妙な物がすぐ隣に当たり前のように存在するという話は私の好みだ。ちなみにこの漫画にはポストカードがついていた。

 武富健治氏の「蟲愛づる姫君 全」は同名の古典文学を元に制作された漫画である。どうしてこれを買ったかといえば、「蟲」という言葉に心惹かれたからである。内容については、文学を読んでいるようでコメントしづらい。決して悪いものではなく、むしろすごく良いものだと思われる。ただ、何と言えばいいものか。私のような若造には難しいところである。

 夏座敷氏の「ヒノミヤグラ」とその続編はゾンビ漫画というよりもネクロマンサー漫画であり、コピー本である。内容は殺された娘を生き返らせた父親の話である。娘の名前はガラス。生ける屍となったガラスは知能が低く、しかも、その体を保つための薬が切れかかっているため、限界を迎えている。 ガラスという名前が意味するところは、割れたらもう元には戻らないということだろう。 第3巻で最後らしい。ただ、問題は次を買いに行くことができるか分からないということだ。ここまで来たら最後まで読みたいものだ。 何が言いたいかといえば、ツギハギで血みどろで低脳な少女はかわいいということだ。

 最後は評論・情報の話だ。買ったのは次の2冊だけである。

 あらど島氏の「JavaScriptで遊ぼう」は私の知らないことが沢山書いてあった (メソッドチェーンの仕組みすら私は知らなかったよ……) 。まだ深くは読んでいないが、色々と試してみたい。

 とうもろこしの会は妙に洗練された怪談サークルである。 商業の雑誌に劣らない同人誌を刊行していた。しかし、私は雑誌を読む習慣がなかったため、それは買わなかった。 ただ、「一行怪談」という本には興味が出て、買ってみることにした。家でじっくりと読んでみると、やはり面白いものであった。 「一行怪談」とは一つの文だけで構成される怪談のことである。実は、怪談は長々と語るよりも、短く簡潔にまとめた方が生々しく恐ろしい感覚を読み手に与えるのである。 この本に集められた怪談はたった一文だけであるが故に、読者に恐ろしい想像を掻き立てさせるものだった。ちなみに挿絵もついている。本編とはまるで関係がないが、本編と同じ効果をもっている。 なかなかいいものであった。

 以上がC86の感想である。少なくとも冬には参加できない。来年の夏は怪しい。行けたらいいとは思う。とりとめのない文章であるが、ご勘弁を。



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