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孤島の奇譚

思いつきで始めるブログ。漫画や音楽、アニメ、小説などの感想や、突飛な思いつきなどを書く。プログラミングが趣味だから、そういう話もしたいところ。一度失敗したのに懲りないのはいつものことだ。移動しました→http://isolated-hyakunin-isshu.blogspot.jp/

今更すぎるが……「断罪のユディト」第1巻

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今更すぎるが……「断罪のユディト」第1巻

 期待のエログロギャグ女装ショタもボーイッシュ少女もいける漫画家「うがつまつき」さんの作品「断罪のユディト」第1巻の感想でも。 初版第1刷発行は。恐ろしく今更ですね。コミックフラッパー好評連載中。 私は単行本派ですから、雑誌連載の話をされると血の涙を流すことになります。

 うがつまつき=サンといえば東方Projectの二次創作の方面で活躍していた方です。リグルが好きな方としてもリグル界隈では有名です。 サークルの名義は「あさつき堂」。 過去の同人誌の一部がウェブサイトで読めます。 主なジャンルは(女の子を)料理と(普通の意味での)料理とギャグです、多分。

 うがつさん(もしかしたら「うがつま」とか「うが」とかで切るのかもしれないし、そもそも切れ目なんてないのかもしれないけれど、便宜的に「うがつ」で切る)の話はここまで。次からは「断罪のユディト」の話をします。この漫画、うがつさんの欲望が全面的に活かされています。 同じ欲望を共有する者ならば、この漫画を読む時間は素敵な一時になることでしょう。 ネタバレだらけです。


 まずは表紙の話から。なかなか危なっかしい格好の女の子。エルダーサインのような図形が左目に描いてあります。 彼女が主人公の一人の「ユウリ」。コートの下はいつもこんな格好です。 よく見ると、表紙の左端に何やら英文が書かれています。 "shall"という単語が出てきた時点で私の翻訳スキルではどうにもならないと判断しました。 こういう用法なんてテストに出ないよお…

 表紙をめくると著者近影。うがつさんは猫であることが判明。手前の方か、後ろの方か。もしかして両方? 群体生命体? ボルボックス? 左に目を移すとカラーページです。第1話の冒頭はカラー。いきなり見開きで人の首が飛びます。常にそんな漫画です。(カラーの最後のコマのユウリ可愛いな)

 この漫画で面白いと思うのは登場人物の関係性です。 主人公の殺し屋コンビ「断罪のユディト」の二人の関係はやや複雑です。殺人を実際に行うのはユウリで、それを命ずるのは「日迎まなせ」くん。 ユウリがまなせくんの言うことを聞くのは、ユウリがまなせくんの父親の仇であるということへの自責の念かららしいです。 まなせくんはユウリへの憎しみを爆発させることもありますが、完全に嫌っているというわけではないように見えます。ユウリへの鞭打ちも好きで行っているようには見えませんでした。 ユウリはユウリでまなせくんに対して好意的な感情を抱いているようです。まなせくんに近づく女性に嫉妬するという、普通のラブコメのような描写が多々あります(カワイイ!)。 ただ、その根底にはまなせくんを支配し蹂躙したいという欲望が隠れているらしいです。 このややこしい関係性から生まれる物語がどろりと重くて良いです。そして、そんな二人の周囲の人間もややこしいようです。

 「龍胆」さんは断罪のユディトに殺しの仕事を斡旋する謎多き人物。底知れない雰囲気があります。その胸は豊満であった。 目にハイライトがないのが仕様。紅茶と料理が趣味。満面の笑みで応対してきた方が不気味。一人称は「ボク」。 寝間着姿をまなせくんに晒したのは単なる読者サービスではないと思います(まなせサービス?)。 真っ黒な欲望に忠実な人物です。ちなみに「龍胆」は漢方に使われる苦い薬草です。

 第1巻の最後に出てきた「郷里マルガリィタ」なる人物は殺し屋「折鶴」の正体。運命の小指の持ち主を探していました。 ロシア語混じりの奇妙な口癖による奇妙な喋り方。「ので」って何だよおい。最初に読んだとき、キャラクターが濃すぎてくらくらしました。MRS(マルガリィタ・リアリティ・ショック)。 理想的な小指の折り心地(?)だとかで、ユウリの前でまなせくんに接吻します。このキャラのおかげで、第5話は死者が出るラブコメになりました。 おそらくメインキャラの一人なのでしょうねえ。仮にそうでなくて、その後すぐにユウリになぶり殺されたとしても、断罪のユディトの二人にとっては忘れられない敵になるでしょう。 見た目に合わず、首を折ったり天井に張り付いたりと驚異的な能力を見せつけます。まるでニンジャです。 そういえば、まなせくんが落としたコンビニの袋に「6 GATES」と書いてありますね。……シックスゲイツ……まさか?

 「小畝桂良」は作中ではおそらく何度も出てくることはないであろう人物。「喰い逃げ男」こと断罪のユディトに父親と親友を奪われ、「喰い逃げ男」への復讐を決意します。 しかし、彼女が知らないところでは……。彼女が真実を知っても、知らないままでいても、まなせくんにとっても桂良にとっても悪い方向へ向かう未来しか見えません。 再登場することがあれば、かなり厄介で、それでいてとても面白い展開になることでしょう。 余談ですが、彼女の父親「城治」は最期まで変態的嗜好を保ち続けていたため、却って清々しい印象を受けました。変態は最期まで変態であるべきです。 桂良にとっては悪夢ですが。

 以上から察するに、「断罪のユディト」はまなせくんを中心とするハーレムスプラッタハートフルラブコメであるわけです。わけがわからんぞ。もちろん、ハートフルはhurtfulです。

 この漫画の見所は他にもあります。それは作者の趣味が見事に漫画に反映されていることです。むしろ、こちらの方が重要です。

 まずはグロ描写。ユウリの「傷喰い」によって、断罪のユディトの標的たちの体は派手に吹き飛びます。 ただ、これは現実味がないし、標的は今のところ殺されても文句のいえない面々(特に第1話の安谷星大は容貌までも絶妙なまでに悪役です)ですから、後味は悪くありません。断罪のユディトのお二人も、正義の味方であるかのように振る舞いますからね(厨二病な感じもする)。自分自身と読者の鬱憤を晴らします。 むしろ、城治が桂良の親友の目玉を抉って舐めるシーンの方が心に来るものがありました。 グロい描写は後味の悪さと組み合わせるとより印象深くなります(「うしおととら」で妖怪が人を無差別に大量殺戮するシーンはそのような点で素敵です。山魚の話はもう読みたくありません)。 おそらく、そのようなシーンは今後、増えていくことでしょう。楽しみです。

 次は後味の悪い描写。小畝親子関連の話は後味の悪いシーンの塊です。 断罪のユディトが城治に介入しなくても、城治が警察に逮捕されても、誰にも見つからずに運良く逃げ延びても、八方塞がりの未来が待っています。 素敵です。素晴らしいです。ハラショー…

 最後はエロ描写。おそらく、この漫画の核心です。最も目立つのはまなせくんがユウリに鞭打ちするシーンでしょう。実際刺激的です。 しかし、私としてはまなせくんが暴行を受ける描写の方が重要だと思っています。 まなせくんは下手な少女よりも少女のような外見の少年で、今作のヒロイン(!?)です。 まなせくんは標的の調査を行ったり、囮役を引き受けたりします。その際に、標的から暴行を受けることもしばしば。 「傷喰い」に触手責めにあったり、郷里に小指を折られたり、色々とまさぐられたり……。 この漫画を真に楽しめる方は、まなせくんが可哀想だねと思いつつ、まなせくんが傷つけられる様をにやにやしながら見られる方です。 肉体的にまなせくんが傷つくのもいいですが、精神的にまなせくんが磨耗する様子もいいものです。 まなせくんの目のハイライトが消えるシーンを心待ちにできる方が、この漫画を好きになることができる方だと思います。

 以上でとりとめのない感想を終わりにします。いいシリーズになることを期待していますよ。予約しないと漫画はあっさりと消えてしまうらしいですから、次回は予約します。

 余談。そういえば、うがつさんはリグルが好きでしたね。「……ああ、そういう」と納得してしまう奴はトーシロです。 ボーイッシュな少女と少女然とした少年はまるで別もの。それぞれに異なった良さがあるのです。 リグルを男だと抜かした輩は次の日にはリグルの部下の餌になっている可能性があります。 リグルはね……二次創作では色々と厄介なものばかり引き受けているキャラでね……うん。78位。 ……別にリグルは原作中ではボーイッシュと表現されたことはないんですがね。

主人公二人が互いに複雑で厄介な感情をもっているという関係性、私は大好きですね、こういうの。

 龍胆さんは断罪のユディトに殺人の依頼を斡旋する人物。紅茶と料理が趣味らしい。一人称は「ボク」。 常に目にハイライトが無く、底知れない印象を与えます。断罪のユディトの二人が「好き」らしいです。 第2話でまなせくんに透けた寝間着姿を見せたのは単なる読者サービスではないと思います。まなせサービス?

 第1巻の最後に出てきた「郷里マルガリィタ」なる人物は殺し屋「折鶴」の正体。見た目に合わず、首を折ったり天井に張り付いたりと驚異的な能力を見せつけます。運命の小指の持ち主を探していました。 ロシア語混じりの奇妙な口癖による奇妙な喋り方。最初に読んだとき、キャラクターが濃すぎてくらくらしました。MRS(マルガリィタ・リアリティ・ショック)。 理想的な折り心地(?)だとかで、ユウリの前でまなせくんに接吻します。このキャラのおかげで、第5話は死者が出るラブコメになりました。 おそらくメインキャラの一人なのでしょうねえ。仮にそうでなくて、その後すぐにユウリになぶり殺されたとしても、断罪のユディトの二人にとっては忘れられない敵になるでしょう。

 以上から察するに、「断罪のユディト」はまなせくんを中心とするハーレムスプラッタラブコメであるわけです。わけがわからんぞ。

 次に展開の話です。

 最初はエロティックな描写の話から。表紙から察せられる通り、この漫画はそういう描写があります。 特に印象的なのはまなせくんがユウリを鞭で痛めつけるシーン。 SM描写が苦手な方は単行本を投げ捨てるシーンです。 今後も何度も出てくるでしょうから、苦手な方は慣れましょう。 単なるSMではなく、ユウリの「傷喰い」の力を引き出すためには必要不可欠な行為です。 まなせくんは必ずしも好んで鞭打ちを行っているわけではないようです。しかし、ときには父の仇に対する憎悪をぶつけることもあります。 単なる読者サービス(もしかしたら作者サービスかもしれないが)ではなく、かなり重要なシーンといえましょう。

 次にグロテスクな描写の話。ユウリが殺し屋の仕事をするシーン、まなせくんが見た死んだ父の夢のシーン、殺人鬼が被害者の遺体を弄ぶシーン。 人体がおかしな形に変化する描写は、好きな方にとっては心惹かれるものです。苦手な方は徹底的に駄目です。 私は前者に分類されるため、顔を青ざめさせつつも楽しく読めました。盲獣もびっくりな描写を期待します。

 次は後味の悪いシーン。私はグロテスクさよりも後味の悪さに重点を置きます。 この漫画で後味の悪いシーンといえば、桂良(変わった名前だなあ)が殺人鬼の父親の遺影の前に座り込むシーンですかね。 個人的にはもっと後味の悪いシーンがあってもいいと思います。今のところ、断罪のユディトの標的は、殺されても文句の言えない面々ばかりです。 そのため、彼らが殺されるシーンはグロテスクであっても、読後の良さも感じるわけです。 そのうちに、大して悪いこともしていないけれども断罪しなければならない相手が出てくるのではないかと勝手に期待しています。 もっと気分の悪くなるシーンが欲しいですねえ。

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 第1話の冒頭はカラー。カラーで人の首が飛びます。終始こんな感じです。 とはいえ、主人公の殺し屋コンビ「断罪のユディト」が殺していたのは今のところは殺人鬼だけです。今後どうなるかは分かりませんが……。



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