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孤譚

思いつきで始めるブログ。漫画や音楽、アニメ、小説などの感想や、突飛な思いつきなどを書く。プログラミングが趣味だから、そういう話もしたいところ。一度失敗したのに懲りないのはいつものことだ。

日本アニメ(ーター)見本市感想 その2

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コメント

1. 無題

カセット世代じゃないのか

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日本アニメ(ーター)見本市感想 その2

前回に引き続き、日本アニメ(ーター)見本市の感想を自分勝手に語る。まずは付けの感想から。

それにしても、日本アニメ(ーター)見本市の作品群は出版することはあるのだろうか。できれば見本市もディスクに残して販売してほしい。見本市にも興味深い映像が多い。公開停止の後に死蔵というのは悲しい。


ENDLESS NIGHT

おすすめ度:★★☆

フィギュアスケートを題材にした意欲的な作品。モノクロな世界の中を主人公がスケートをしていく。主人公のフィギュアスケートにおける過去と現在に至るまでの成長が主軸になっている。そのため、学生の頃の主人公が、リンクだけでなく街中や学校、電車の中でスケートをするという、珍妙にも見えるイメージ表現がなされている。キャラクターデザインを手がけた上條淳士氏の絵の世界をアニメで再現することを目標とした作品であるらしく、スクリーントーンのような表現がなされているのが印象的だ。

フィギュアスケートをする主人公の姿は流麗で格好良い。その中でも強く印象に残るのは、学生時代の主人公が、未来の自分を目指してスケートをしていると思しき場面の表現だろう。この場面は2回存在する。学生時代の主人公が、未来の自分とともにスケートをするのだが、1回目は未来の自分に手が届かない。そして、2回目には手が届き、そのまま未来の主人公の描写に移っていくのである。

ちなみに、「同トレス」ではこのアニメの作成のために実際にスケーターの方にフィギュアスケートをしてもらったときの映像が流れた。興味のある方は必見である。

上條淳士氏の画集

ヒストリー機関

おすすめ度:★★★

人類が滅亡に瀕した時代。徹底的な管理社会の中でも、社会の崩壊の兆候が見え隠れする。そんな世界で、過去の人類が何故滅亡に至ったか、「膨大な」過去の記録映像をもとに考察する。これがヒストリー機関である。このアニメはヒストリー機関の活動を描いたものである……。

この作品がどんな作品かは、視聴を開始して少しすると分かるのだが、その理解の瞬間にニヤリと笑みが浮かぶ。このアニメは短い時間に詰め込んだからこそ面白いのだろう。もっと長かったら途中で飽きていただろうし、最後の驚愕のオチまで楽しい気持ちが持続しなくなる。ちなみに、最も好きなシーンは戦争ゲームで実績を獲得する場面。

この作品は見ないでおくには惜しい。諸事情でややグロいシーンもあるが、そこを我慢してでも見る価値がある。

ザ・ウルトラマン

おすすめ度:★☆☆

知る人ぞ知る特撮のコミカライズをアニメ化した作品。尺の都合でばっさりとカットされて話は進む。そのため、展開がかなり速く、やや感情移入がしにくいのが難点。ただ、それは特撮をあまり知らない私だからこその感想だ。特撮が好きで、原作も知っている人が見れば、かなり面白く感じられる作品なのではなかろうか。「同トレス」を見る限りでは、かなり原作再現に力を入れているようだ。

内山まもる氏の原作

GIRL

おすすめ度:★★☆

ME!ME!ME!再び、というわけではないが、全く無関係というわけでもない作品。なんせ、ME!ME!ME!の二人が登場しているのだから。そしてME!ME!ME!と同じくDAOKO氏の楽曲のMVの形をとった作品でもある。ME!ME!ME!が海外で話題になったらしく、英語のコメントをする人が「同トレス」に出現していた (本当に外国人かは知らないが) 。主人公はかみさまであるそうだが、思春期の少女の心を描いているのだと私は思う。

ME!ME!ME!ほど露骨なシーンは少ない (ないわけではないです、はい) が、性的な意味で意味深な場面が多い。ボートとか小舟とかそういうのが。

別の意味でも意味深なシーンが多い作品で、考察のしがいがあるというか、妄想が膨らむ作品である。「同トレス」で指摘された、ある場面を除けば黒色がほとんどないという事実に注意して視聴すると、また面白く感じられそうだ。でも、私の高二病が疼くので、考察は控えさせてもらう。考察すると死ぬの。

「同トレス」では特別にDAOKO氏がライブを行っていた。DAOKO氏は仕草や喋り方がカワイイところもあるが、なかなか奥深いところもある人物であるかもしれない。興味がある方は「同トレス」をタイムシフト視聴してみよう。

DAOKOの楽曲「さみしいかみさま / ShibuyaK」

本作の楽曲と「同トレス」でのライブでの曲を収録している。 なお、初回限定版Aには本作の主役の松樹「かみさま」が描かれている。実は初回限定版Bもある。初回限定版が二つもあるのか……。


追記

新世紀いんぱくつ。

おすすめ度:★☆☆

女の子だけで話が進む萌えアニメのような作品。実際のところ、内容の8割はそうで、残りの2割は異なる。オチがどうなるかは画面を少しスクロールして出てくる文章を読めば察せられるかもしれない。なんせ、舞台は新世紀なのだから。女の子3人組の中の人も綾波レイの中の人であるわけだし。この新世紀なオチの2割分のために、このアニメをどういう気分で見ればいいのかよく分からない。多分、あれだな、新世紀な気分で見ればいいんだな。うん。

女子中学生の自然な動作や空気を再現することを意識していたらしい。言われてみると、登場人物の仕草などはかなり「らしさ」がある気がする。接吻が普通なのかは知らないが。自然さと言えば、CGもかなり手が込んでいる。どうしてCGであるか分かるかと言えば、人物の動きがやけに滑らかなためである。


追記

世界の国からこんにちは

おすすめ度:★☆☆

万国巨大ロボット万博の最中、日本のロボットが原因不明の暴走状態に。アメリカとロシアのロボットが暴走を止めようとするも、日本のロボットの暴れっぷりに手を焼く。人々が見守る中、更には3ヶ国のロボットも参戦。ロボットたちの戦いの結末やいかに。

こんな感じの内容なのだが、この作品にはSEも台詞もなく、ただBGMが流れ続けるのみ。そして、そのBGMは題名のとおり、万博のテーマである。私は巨大ロボットに特別惹かれるわけでもない (ついでに言えば、分かる人には分かるネタが○ANDAIくらいしか分からないのだ……) 。しかも、BGMがずっと同じであり、それも何だか平和な曲である。SEが無いのも手伝って、恐ろしく単調な展開が続いているような印象を受けてしまった。ただ、合間合間にロボットたちを見守る人々のシーンが入るのだが、その人々の描写は何となく気に入った。ロボットが暴れる事件だというのに、人々は呑気なお祭り騒ぎをし、応援したり賭けをしたりするのである。

あとなんかアメリカのロボットがキャプテン・アメリカみたいな盾を持っているのが気になった。

ちなみに、エンディングは例のBGMを山寺氏 (メイン) と林原氏 (少女隊) が歌っているというものになっている。あまりにらしく歌っているものだから、最初は気がつかなかった。あと、握手はしないオチになっている。


追記

旅のロボから

おすすめ度:★★☆

和やかな雰囲気と緻密な作画とともに始まるこのアニメ。修理工場を目指す古めかしいロボットがヒッチハイク。一人旅の胸揺れ88-58-86のEカップ美女がロボットを拾うのだが……。

このアニメの見所は、ロボットのロボットらしからぬ振る舞いと、Eカップ美女の美女たらしめている部分だろう。 主人公・ロボオは最初はロボットらしいギクシャクとした動きと喋り方なのだが、思いのほかに表情豊かであり、徐々に怪しくやたらに滑らかな動きが増えていく。ロボットのロボットたる長所を駆使して、見た目に反したハイテクな技によってロボットらしからぬことを繰り広げる。最初に見たときは、オイルの脂汗を垂れ流し、口車が回りに回る姿になるとはとても想像できなかった。 美女は美女で強烈なアングルで大事な部分が見えたり見えなかったりする。個人的には、ロボオがどうしてロボットらしからぬことをできるようになったのかが気になるところだ。

ちなみに同トレスではビールをストローで飲むパンダの姿を見ることができる。


追記

カセットガール

おすすめ度:★☆☆

おそらく見本市最後の作品である。3Dアニメ作品らしいが、あまり3Dらしさを感じなかった。3Dで描写されたものは妙にぬるぬると動くイメージがあるのだが、そのような感じがこの作品には存在しなかった。

シナリオとしては昔のベータビデオを求める1人の女の物語なのだろうか。ビデオを殺したディスクメディアが敵となり、過去の遺物たるベータを管理しようと企む。 オーソドックスで王道な圧政と反抗者の物語である。しかし、ベータの良さというものがよく分からない私には上滑りした印象だった。

シナリオに目をつぶれば面白いのかもしれないが、どんな物語でも筋書きに魅力を感じないと良いものとは思えない私にとっては、印象に残りにくい作品だった。 ただ、3Dや背景など技術的な面では相当優れた作品なのではないだろうか。


おそらく「カセットガール」で見本市は最後となるだろう。 見本市で最も私が気に入った作品は「I can Friday by day!」である。 この作品はポップなようでややダークな面もある。どちらも私の好物だ。世界観もかなり面白いものだった。とにかく私の好みに非常に合致した作品だった。 次点は「西荻窪駅徒歩20分2LDK敷金2ヶ月ペット不可」である。 こちらは登場人物の目まぐるしい動きと展開がかなり面白かった印象がある。ただ、こちらは公開期間を過ぎており、今のところは視聴することができない。

見本市は今後、メディアで販売することがあるのだろうか。音楽CDは販売しているのだが、肝心の作品の方は特にそれらしい話がない。 おそらく、販売することはあるとは思っているが、同トレスの方がどうなるかも気になるところだ。 同トレスには興味深い場面が多数含まれているが、こちらも第1シーズンの映像は見ることができない状態になっている。 できればこちらもメディアでの頒布をして後にも残る形にしてもらえると、後世の創作者の助けになると思う。是非とも販売してもらいたいものだ。



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1. 無題

カセット世代じゃないのか

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